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無題

昨日、『慰霊と復興のモニュメント』の地下にある瞑想空間に、震災で亡くなられた方と震災を遠因として亡くなられた方のお名前の掲示をした.。今年は25名の方々だ。

もう15年・・・まだ15年・・・さまざまな思いが交錯する・・・。

今回掲示された方々とモニュメントの前で交流会を開いていると、自転車で『たて川』の大将が来た。いつもの黄色いウインド・ブレーカーを着ている。
大将ご夫婦は、毎日お店の食材を仕入れに行った帰りに、このモニュメントに立ち寄り、『1・17希望の灯り』を掃除してくれている。

僕は駆け寄って声をかけた
「大将、久しぶり!元気!」
大将は僕の顔を見つめ小さな声でつぶやいた
「・・・おととい退院したんだよ」
「た・い・い・ん?どうしたの?」
「ガンだって」
「えっ、ガン・・・それで・・・」
「転移していて採りきれないからって・・・先生はがんばっても、あと50日から60日だろうって・・・」
僕は絶句し、大将の肩を抱きしめた。

動揺する僕を察したのか、大将は僕の顔を見ながら微笑んだ

「大丈夫だよ、もう70年生かしてもらったんだから、十分だよ」
その表情は清々しくも見えた


・・・銘板の掲示を終えると、みんなで大将のお店に行った。
大将と奥さんは、いつものように温かい鍋を用意して待っていてくれた。

ふだん飲まない僕も、大将に付き合ってコップに半分だけビールを飲んだ。

みんなでイッパイ食べた!
みんなでイッパイ笑った!
みんなでイッパイ写真を撮った!

僕の横に座った大将はいつもの笑顔で言った

「これって生前葬って言うヤツみたいやなァ~、ありがとな!ほりうちさん」

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コメント

この記事を読めば、堂々と従容と、残りの時間を過ごされる、
たて川のマスターの、澄みわたっていく心の一端が想像できるような気がしました。

投稿: もりた | 2009/12/22 15:48

今年は 色々あって伺えなかったのが残念でした。
たて川の大将の事は
なんといったらよいか
今は言葉がみつかりません。
ただ 気力を失わず 頑張ってください。

若輩者のつたない応援ですみません。

投稿: びんちゃん | 2009/12/24 17:42

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